
フィアット500を以前ご購入頂いたお客様から車検でご入庫頂きました。
ご依頼事項の一つにパワーウィンドウを上下動時にキーキー音がするとの修理です。
いつもながら写真が飛び飛びでドアの内張りがもう外れていますが・・・
ご指摘頂いた通り
キーキー音(今までこの車両で聴いた事が無い感じのキーキー音)
ガラス中央に、こすれたすじ跡
確認しましたので、状況から分解スタートです。

写真では分かりづらいですが・・・

ガラスを上下に動かすレギュレーターと言う部品の先端が右に折れ曲がっています。
この金属部分がガラスに当たりキーキーなっていました。
今までこんな所が曲がった事は一度も無かったので???
社外部品で良くないのか?たまたまハズレ部品で曲がってしまったのか???
曲がった事は間違いないので他に問題が見当たらなかったので、交換をする事になりました。

上が元の部品(社外品)
下が新品部品(社外品)です。
今回お客様とご相談の上、費用を抑える為に社外品を選択する事になりました。
また同じ社外部品を使って同じ事が起きると残念な話なので、違うタイプ(純正の形に近い)を用意しました。

写真で分かりづらいですが、交換完了です。
(ガラスとの接続部分は純正と同じです。)
ここで問題が・・・
作動確認でガラスが前後平行に上がってくれず斜めになり大きくずれてしまいます。
写真は・・・撮れてません。
すみません!
そんなはずがと・・・

で、色々とチェックしているとガラスが平行に真っ直ぐ上がる為には、後ろ側のサッシ部分が役割を果たしていました。
写真は奥が付いていたガラスで手前が正常なガラス(中古ガラス)です。
上の角に黒い樹脂部品が付いています。
これがサッシのレール部分にハマりガラスの傾きを制御していました。
奥のガラスは樹脂部品が外れてしまいレールから脱線してしまう状態でした。
今回の主原因はここの様で、ガラスがずれて動こうとする為レギュレーターに負担が掛かり曲がってしまった様です。
なので追加でガラスも交換させて頂きました。
ここも費用を抑える為、中古を使いました。
今までガラスを上下するレギュレーターは何度も交換した事は有りましたが、このケースは当店では初めてで、想定外の2重不具合のケースでした。
車検に修理のご依頼、この度も有難うございました。
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